信頼の行動計画

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人事総務部の鈴木です。
前回、『信頼とは何か』を書きました。継続して信頼について調査した内容を書きたいと思います。
(信頼を調査する背景、思いは前回書きました下記ブログをお読み頂ければ幸いです)

信頼とは何か

2018.05.29

「信頼は大事か、大事じゃないか」と問われると、多くの方は「信頼は大事」と回答されるかと思います。
では、信頼が大事であれば、なぜ大事なのか?では、どのように信頼した関係が構築できるのか?またその効果は何か?と問われると、少し言葉を濁してしまうかもしれません。

信頼は大事ではあるが、当たり前すぎてあまり考えてこなかった方も、私含めて多くいらっしゃるのではないでしょうか。

前回のブログでは、信頼の定義について記載させて頂きました。

今回、二つご紹介したいと思います。
『スピード・オブ・トラスト』の書籍に関連した「信頼を構成する4つの核と信頼を高める13の行動」と「信頼の5つの波」です。
『スピード・オブ・トラスト』は、ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィーの長男スティーブン・M.R. コヴィー他が、信頼を築くために必要な基本原則や行動をまとめた1冊です。

■信頼を構成する4つの核と信頼を高める13の行動
【信頼の構成要素】
信頼を構成する要素は、「誠実さ」「意図」「力量」「結果」の4つ。
誠実さ(言行一致)、意図(想いや根拠)は、「人格」。力量(知識・スキル)、結果(実績)は、「能力」にまとめることができます。

樹木で考えると分かりやすいです。「誠実さ」は地面に下に埋もれている根の部分。木を育てるのに最も重要なもの。「意図」は樹木の幹で、木を支えるためには欠かせない。「力量」は樹木の枝で、たくさんの実をつけるために増やしていく必要がある。「結果」は果実で、喜びを得られるもの。最も目立ち、他者に評価されやすいのが果実の結果です。

特にビジネスでは、力量・結果を追い求めることに注視してしまいがちですが、信頼は、人格である誠実さ、意図も大事。
上記、樹木で例えるならば、どれだけ枝葉が増えて多くの果実がなったとしても、木を支える幹や根が貧弱であれば、いずれ倒れてしまう。能力の要素だけを高めても、人格の要素が低ければ、長い目で見た場合、信頼は築けないかもしれません。

【信頼を築くために必要な13の行動】
信頼を築くために、13の行動が示されています。以下の13の行動(アクション)を、職場のケースで考えると分かりやすいかもしれません。

■信頼されるための行動
1. 率直に話す
2. 他者を尊重する
3. 透明性を高める
4. 間違いを正す
5. 忠誠心を示す
6. 結果を出す
7. より上を目指す
8. 現実を直視する
9. 期待を明確にする
10. アカウンタビリティー(結果に対する説明責任)を果たす
11. まずは耳を傾ける
12. コミットメント(責任を持って関わることを明言)し続ける
13. 他者を信頼する

交渉の場合、先ずは相手の話を聴き(11)、率直に現状を話し(1)、相手を尊重しながら(2)、条件を明確に提示し(9)、しっかり約束を交わす(12)。

他にも、上司が成果を認めてくれないといったことを感じていた場合、先ずは上司の求めることに耳を傾ける(11)から始めて、期待・成果を明確にする(9)、率直に現状・自分の思いを話し(1)、自分の間違い・勘違いを正す・修正する(4)、期待された結果・成果を出す(6)。

上記のように状況に応じて、どのような行動をとれば、信頼構築ができるか、信頼ある人材になれるか信頼の行動計画がたてやすいかと思います。
最後にご紹介したいのが、「信頼の5つの波」です。

「信頼の5つの波」は、大きく以下のような5つの波に分けられ、繋がっています。

■信頼の5つの波
1. 自分自身の信頼
2. 人間関係の信頼
3. 組織の信頼
4. 市場の信頼
5. 社会の信頼

すべての信頼は、自分が信頼される人間になることから始まります。
自分自身が信頼に値する人間になる(自分自身の信頼)ことで、水を1滴垂らすと広がる波のように、信頼は、チームに、組織に、市場に、社会に対して広がっていく。

この中でも大事と思いますのが、改めて自分自身の「アクション・行動」から始まることです。自分自身が行動をしないと、何も始まらない。信頼のある人材、信頼ある人間関係、最後に社会から信頼を得続ける為にも、兎にも角にも、先ずは自分から行動・発言をしないといけません。

次回は信頼の関係構築と企業の人事制度・人事施策の連動がどのような影響があるのかを調査し、ご報告したいと思います。

出典:
『スピード・オブ・トラスト』スティーブン・M.R. コヴィー他
『日経ビジネスAssocie 2013年12月号 特集2信頼の築き方』